めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その213〉就職試験 (italki)

今(2021年1月)ちょうど就職試験真っ只中の生徒さんが数人いますが、皆様必死です。まさかの世界同時景気減速傾向という、予想もしなかったことが起きたからです。2020年年始までは「こっちの国がダメなら、あっちの国で」と言っていた生徒さんもいましたが、今はそれどころじゃありません。あっちもこっちも就職難です。

先日のブログにも書きましたが、この一年で就職試験の傾向が大きく変わった気がします。やはりオンライン化の扉が一気に開いたことが原因でしょう。特に海外在住の生徒さんにお聞きすると、現実的に移動や直接対面が無理なので、対面での面接はなし!ということもあったそうです。また、日本語の面接試験官が日本語母語話者ではなく、外国語として日本語を話す方々であることもあるそうです。

日本で就職試験をがんばっている生徒さんもいます。日本での就職試験は、大手企業でなければ今でも手書きの履歴書に対面の面接というところもまだまだあります。「手書き?!」という悲鳴が聞こえてきます ^^; このあたりからすでに生徒さんはカルチャーショックとの戦いが始まっています。

日本で就職する生徒さんに欠かせないのが、日本語での先方の会社とのやりとりです。履歴書は一度かけばある程度使い回せますが、ちょっとしたやりとりはそうはいきません。今回はこのやりとりのことで生徒さんの信頼を得ることができた出来事がありました。

会社とのやりとりや、自己アピールなど、今まで使ったことのないような日本語を使わざるを得ない生徒さん。指導しているのは私なんですが、私の日本語はちょっと固くて古くさい印象がするそうで、なかなか結果が出ない生徒さんからはちょっと疑いの眼差しをうけている感じがありました。

ところが、先日とある企業での面接で、その生徒さんが書いたメッセージがたいへん褒められたそうです。・・・本当は私が修正して、送るタイミングを言いました (๑˙❥˙๑)。結局契約内容の面で合意に至らず、就職にはつながりませんでしたが、メールを送るタイミングや内容が大変配慮が行き届いていて感激したと、とにかく褒めてくださったそうです。このことが生徒さんに私への信頼を与えてくださったのと、私にも私の書く文章がまだ使えるという自信をくれました。私が就職試験を受けたころなんていつの話・・・、もう会社に求められる文章ではないかも、とちょっと心配していました。お金をもらって書いているのに、生徒さんの足を引っ張ったらどうにもなりません。

その話を生徒さんとしていたら「面接官が二十代ってことはほぼありませんから、むしろきんぎょさんくらいの年齢の人が書いた文章のほうが、面接官ウケがいいかもしれませんね」との感想を頂きました。確かに。面接官が私と同世代って可能性はあります。

日本にお住まいの生徒さんの場合はビザの心配もあります。なるべく早く希望に叶う就職先が見つかることを祈るばかりです。