めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その134〉高コンテクスト文化 日本語 (italki)

※今日のトピックは高コンテクスト文化

ですが、この内容がほんとに高コンテクスト

文化に由来するのかどうか、学術的な判断は

わかりません。ちょっと言語学をかじって

舞い上がってる見習い日本語教師のタワゴトと

おもってお読みください。

 

では本題。

 

「ほんとに ”母です” だけでいいの??」

 

生徒さんが目をパチクリしながら

質問したのは日本語テキスト「まるごと」の

とある例文でした。

 

入門A1の「かつどう」を一緒にしていました。

自己紹介や家族の紹介をするページでの質問です。

(だい4か)

 

生徒さんが言いたかったのは

「こちらは わたしの はは です」なら

納得するが、なんで?なんで?なんで?

「ははです」だけで会話が成立するの???

ということです。

 

THE☆高コンテクスト文化!!!!!

 

言語のタイプの分類の一つとして

コンテクスト(文脈)というものがあります。

高コンテクスト文化 か 低コンテクスト文化

かどちらか(もしくはどちらよりか)で分類

します。

 

超簡単にいえば

・ハッキリ言葉にして全部説明するべし

 →低コンテクスト文化

  (ドイツ語や英語がこちら)

・「皆まで言わすな!読めよ!」という全部言わない文化

 →高コンテクスト文化

  (日本語がこの代表格)

 

生徒さんの母語によっては、日本語はかなり

「奇妙な言語」にうつるそうです。

 

テキスト「まるごと」は、最初からけっこう

会話っぽい言い方(あまりフォーマルではない)

が多いです。

 

その生徒さんから「なんで ”母です” だけで、

お母さんを紹介できるの?なんでそれで通じる

の?」とさらに質問が。

 

間接法でのレッスンですが、それでも言語学的な

説明なんて無理ですので、日本語では、分かりき

っていることはよく省略されることを説明しました。

 

「あなたが「母です」と言って、女性を紹介した

 ら普通はあなたのお母さんだよね?

 友達のお母さんじゃなく。」

 

というと、「そりゃあそうだけど、み、短すぎ(笑)」

と笑ってました。

この生徒さんの母語はヨーロッパ言語で

私のテキストでみればどちらかといえば

高コンテクスト文化寄りの言語となってますが

それでもびっくりするそうです。

 

「私の母語でなら”何か母的なもの + です”って

言ってるみたいな感じがします」とのこと。

何か母的なもの。。。。???

冠詞や所有格の役割を文脈に依存するって

変な感じだそうです。 

 

「今までいろんな外国語をかじったけど、一番

 外国語を勉強してるっていう気がするのは

 日本語です、考え方がまるで違う。」と笑ってました。